(久し振りの便りになってしまいました)
災害が起こると必ず社会の弱者が一番苦しみます。
現在の新型コロナウイルスも、あちらこちらで弱い社会を、そしてその中でもまた最も貧しく弱い人々を直撃しています。命をつなぐ食糧を求める人々の悲痛な声が聞こえてきます。
長年に渡り、教育を受けられなかったフィリピン・クリオン島の子どもたちに教育を!と共に働いてきた、クリオン市の愛の人・故愛川おしょちの弟子のフランシスコ・エスピナさんから4月11日と13日、極貧の人々の悲惨な情報が届きました。
何よりも食糧を求める声、そして脆弱な医療体制への危機感です。
この島には、ハンセン病隔離島になった際、政府の都合により、住まいも土地も奪われ奥地に追いやられ、長年に渡り極貧の生活を強いられてきた、土着の少数部族の人たちが多く住んでいます。彼らが食糧に窮して助けを求める声です。
コロナウイルスによる隔離政策・社会的距離を取る政策・夜の外出禁止令により、小さな島の中で生活の手段を奪われ、明日の食を得られない状況に陥った人々の声です。
フィリピン政府は緊急に、貧困家庭に食糧を配給しました。しかし国力のない国で精一杯の配給は、1人ひとりにとても少ないものでした。
この便りに、私たちは、速やかに食糧を何とか出来ないか、と色々相談し、エスピナさんと連絡し合い、送金可能とわかり、皆から寄せられた寄金100万円を祈りを込めて送金しました。
無事に届き、エスピナさんと息子のクリストファーは、早速10トンのお米と缶詰を購入し、最も必要としている少数部族の各家庭に配るための準備に入りました。
都会と違って山奥の各家庭まで人が担いで行くのです。大変な重労働です。クリストファーを初め部族の若者が運んでも、責任者のエスピナさんは心臓、腎臓、脊椎に病を抱えています。心配です。守られることを皆で祈っています。
それでもこれで当分彼らの命が繋げる!と心底ホッとしました。
アガペ教育プログラムに続き、彼らのために献金をしてくださったすべての方に、エスピナさんを代表とするクリオンからの感謝と共に、心より感謝申し上げます。
今回の送金についての領収書や状況報告が来ましたら、会計を含めたご報告をしたく思います。
今後も クリオンの弱い立場の人たちを支える援助は必要と思われます。
お心を寄せて下さる皆様と共に、この支援を継続し、共に苦難を乗り切っていけたらと、心より願っています。
感謝の内に
「愛の樹」グループ愛の会、フィリピン愛の会