シラ書22:1〜18

    怠け者としつけの悪い子供
怠け者は、糞で汚れた石と同じで、
だれもが、その汚らわしさをなじる。
怠け者は、牛の糞と同じで、
つかんだ者は、だれもが手を振って払い落とす。
しつけの悪い子を持つことは、父親の恥、
娘が生まれれば財産は減る。
分別のある娘は、良い夫に恵まれ、
恥知らずの娘は、父親の悩みの種となる。
厚かましい女は、父親と夫に恥をかかせ、
どちらからも軽蔑される。
時をわきまえない小言は、葬式のときに、
    にぎやかな音楽を流すようなもの、
だが、鞭によるしつけは、どんなときでも
    知恵あるやり方。
〔良い生活をして、食べ物に不自由しない子供は、
両親の家柄の卑しさを覆い隠す。
人々を侮り、不作法で、横柄な子供は、
自分の親戚たちの良い家柄をも汚してしまう。〕

    始末に負えぬ愚か者
愚か者を教えるのは、
    陶器の破片をつなぎ合わせるようなもの、
また、眠っている人を、
    深い眠りから呼び起こすようなものである。
愚か者に説明するのは、
    うたた寝をしている人に話すようなもの。説明したのに「何のこと」と問う。
死者のために泣け、光が消えたのだから。
愚か者のために泣け、知性が消えたのだから。
死者のためには気持よく泣け、
    彼は安息についたのだから。
愚か者が生きているのは、死ぬよりも始末が悪い。
死者のための嘆きは、七日間続くが、
愚か者や不信仰な者のための嘆きは、
    彼らが生きているかぎり続く。
分別のない者と長話をするな。
物分かりの悪い者を訪れるな。
〔彼はよく理解できずに、
    お前のことをすべて軽くあしらう。〕
そういう者には気をつけろ。
    さもないと、やっかいなことになる。
彼が身を震わすとき、
その汚れでよごされないようにせよ。
彼を避けよ。そうすれば、お前は安らぎを得、
彼の狂気に悩まされることはない。
鉛より重い重荷は何か。
その名は「愚か者」。ほかにはない。
砂や塩や鉄の塊の方が、
物分かりの悪い者よりも、担いやすい。
建物にしっかりと組み込まれたつなぎ梁は、
地震に遭っても、外れてしまうことはない。
同様に、思慮に富んだ揺るぎない心は、
どんな時にも、くじけない。
深い知性に支えられた心は、
滑らかな壁に彫り刻まれた飾り模様のようである。
高い石垣の上に置かれた小石は、
風が吹けば、ひとたまりもない。
同様に、愚か者の考えにおじける心は
どんな恐怖にも、耐えられない。

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