聖なるお方に出会い、人生が、劇的に、がらっと変わった人物がいました。
イエス・キリストを信じる、キリスト教徒を迫害した、タルソ(小アジアのキリキア州の首都)産まれのパウロです。
彼はベニヤ民族に属し、産まれて8日目に割礼を受け、ユダヤ教信仰の訓練を受けて育ちました。
彼はユダヤ(イスラエル)の首都、エルサレムにのぼり、当時の碩学ガマリエルのもとで律法について学んだ熱烈なユダヤ教徒でした。
したがって彼は、新興宗教と思われた、キリスト教徒が律法を軽んじ、神殿を無視することに憤り、キリスト教徒の迫害に乗りだしました。
キリスト教徒の殉教者ステパノの処刑にも立ち会いました。
パウロはキリスト教徒迫の目的で、ダマスコに行く途上、キリストの霊光に射たれます。
あなたは何故わたしを迫害するのか?
パウロは驚愕し、恐れのあまりその場に打ち倒されます。
彼は失明し、3日間、口もきけずにいました。
この聖なる体験こそ、パウロが愛の使徒に産まれ変わる大転換点になったのでした。
パウロは迫害したキリスト教徒のアナニヤという人物から、バプテスマ(洗礼)を受けます。
その後の活躍は、新約聖書に詳しく述べ伝えられていますから割愛しますが、彼の使徒としての働きは、聖霊が人々を愛に導きだすと説いたことにあります。
神の愛!愛に燃え立つ使徒でした。