クリオンからの報告

クリオン愛の会会長・クリオン市議会議員

フランシスコ・S・エスピナ


その1


 先生はじめ、足長おじさん、足長おばさん、いつも子どもたちのことを思い、方向付けをしてくださって、本当にありがとうございます。


今 学年度も、クリオンのために、みなさまと共によりいっそうの歩みを進めて行きます。子どもたちの成長をより深く長い目で見ていこうとの思いを、みなで持っ ています。最近のことですが、パスクア主教の指示で行ったやり方が功を奏し、このプロジェクトへの評価につながり、それが全員の励みになりました。親たち の中には、役割を果たしていない人たちがいるということで、もめたグループもありましたが、チーム全体としてはたいしたことではないと思われました。


 最近の状況の報告ですが、まず、私たちの基本的な生活理念が伝わっていない他地域からの移住者が急増し、どうにもならない状況になっています。彼らは樹木を伐採しては焼き払って農地を作り、違法な漁業をするので、環境への脅威となっています。


ま た政治は再び、さながら地獄の火の中、今は眼に見えませんが、多分たいへんな勢いで、政情不安・変動へ向かって進んでいるのではないかと懸念しています。 私たちが直面している政治のジレンマは明らかに人々の日常生活に影響を及ぼし、それが子どもたちにまで及んできており、彼らの将来に強いねじれを予測させ るほどのものです。


 このような中で、アガペ教育プログラムは今、改めて称賛を持って再認識され再評価されています。このプログラムの理念が地域社会でも政府でも、明確に定義され拡がり、人類の共通財産—貧しさへの盾—として広く人々に影響を与えています。


 これらの事を考えると、愛の樹がアガペ教育プログラムへの支援の継続を決意された思いが、今私たちにはっきりとわかって来ました。既に前もって子どもたちに降りかかってくるであろう困難を予見し、今現在起きていることを私たちに伝えて下さっていたのだと。


—運用状況—


 2005〜2006年度の本奨学金受給生は1,145人で、238人減となっています。これは当初からの登録人数が少ないだけでなく、生活苦により通学にか かる費用や生活費が賄えない親が増え、中途退学者が非常に増えたためです。1学年20人以下の場合は複学年システムにしています。


—収支報告—


 初回送金の受取額は34万1,628ペソでした。うち14万6,412ペソは昨年度の赤字22万139ペソの埋め合わせに、残りを新年度の費用に致します。なお第2回目の送金も届きました。ありがとうございます。


 最後に、絶えることのない愛と祈りを私たちに送ってくださり、本当に有り難うございます。


2005年10月22日

フランシスコ・S・エスピナ




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