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戸田剛太郎先生とオショチ(7月2日)

愛川様

G誌の「薬のいらない健康法」を拝見しました。

私のところにもG誌は毎月届いています。


健康維持には薬はいりません。これは自明のことです。
薬は病気を治すためにあるのです。ですから薬を服んで健康を維持するのは間違っています。

また、風邪、軽い大腸炎など、軽い病気ならば薬を服まないで病気を治すことができますが、がん、チフスなどの重症感染症は薬なしで治すことはできません。

この講演を読みましたが、医学に関すること以外にも、間違いだらけで、G誌の編集部に手紙を書こうかと思っています。

「ゴリラから人間、チンパンジーが派生した」と書いていますが、ゴリラ、チンパンジー、人間はその前に分かれています。

これは常識です。

また、一部の人間がジブラル海峡を渡ってユーラシア大陸に移動したと書いていますが、これも大間違い。

原人、新人は現在のスエズ運河のあたりから、レバント地方を通って、ユーラシア、ヨーロッパに移動したのであってジブラル海峡を渡ったのではありません。

生姜を食べた人がペストで1人も死ななかったと書いていますが、私は中世史、特に黒死病に興味があり(ヨーロッパに行った時に必ず三位一体像を見ることにしています)、いろいろと本を読んでいますが、このようなことを読んだことがありません。

その他、医学的な記述については無数に間違いと偏見、思い込みがありいちいち指摘すると大変なボリュームになりそうで今悩んでいます。

がんは遺伝子の病気です。やはり、薬か外科的な治療法が必要で、食事とかストレスから解放されることによって治ることはありません。


戸田剛太郎

*     *     *

戸田先生へ


暑くなりましたが先生には、お変わりなくお元気で毎週木曜日は外来診察に出ておられるのでしょう。くれぐれもお大事になさって下さい!

私はは明日、狛江の病院で島田貴先生の外来診察日です。

もし悪性リンパ腫の治療が必要なら、神谷町の本院になりそうです。

右の首筋のリンパが少し腫れた感じもしますが、わかり次第またメール致します。

さて、先生は当然G誌は見ておられると思いましたが、「あの薬のいらない健康法」、N医大の先生の講演要旨ですが!

医学に素人の私にも「?」の箇所が目につきました。

108ページの水分の摂り過ぎは、これから暑い夏に向かって是非必要な飲み物ですし。
極端な話しですが!

生姜さえあればという話など、素人は本気で考えたりしてしまいます。

また、ゴリラとチンパンジーの話は、医学の専門家でなくても、人類学者でなくても、人類の種の起源、進化の過程は常識ですから、あれっ?と、思いました。

中には、わたしたちの身体に良いこと、ためになる情報もありましたが…

とにかく現代社会は、情報の洪水で、生死を賭けた患者には何が正しいのか?
さっばり分かりづらいです。

治療に関しても選択肢が段々難しくなってきた気がします。

やはり基本的なことは医師、患者の立場を越えた人間としての奥深い信頼関係だと感じます。

最近、牧師の立場で、ガン患者さんたちからしばしば相談を受けますが、なかには治療放棄する方もいます。人としての信頼関係の喪失が見受けられます。

環境破壊、さまざなストレスが人間の生存を脅かしています。

人間が作り出した悪い後始末が先生方の肩にのしかかって、いることを時々真剣に考えます。

患者の自己管理、特に健康管理に敏感になりました。また、外来診察の時にいろいろアドバイス頂けたら嬉しいです。
    
では、またメール致します。
愛川オショチ



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