【イエスの誕生】

そのころ、ローマのアウグスト皇帝(紀元前3年〜紀元14年在位)は、世界じゅうのものに戸籍登録をするようにという、おふれをだしました。この登録は、税金をとりたてるためのもので、クレニオがシリヤの総督であったときに、はじめてなされました。

人びとは、登録をするために、みんな自分の生まれ故郷へ帰っていきました。ヨセフもガリラヤの町ナザレをでて、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ帰っていきました。それは、ヨセフもダビデの家からでたものだからで、もうすぐ子どもの生まれる妻マリヤといっしょに、登録をしにゆくためでした。

ふたりがベツレヘムにいるあいだに、マリヤは、はじめての子どもを生み、布にくるんで、かいばおけのなかに、ねかせました。そのとき、宿屋は人がいっぱいで、ふたりのとまる場所がなかったからです。

そのころ、羊かいたちが、夜、野宿しながら羊の群れの番をしていました。すると、神のみ使いがあらわれて、神の栄光が、まわりをてらしましたので、羊かいたちは、たいへんおそれました。

すると、み使いが、「おそれるな。わたしは、すべての人びとにあたえられる大きな喜びの知らせを、持ってきたのだ。きょう、ダビデの町に、救い主がお生まれになった。この方こそ、神の子キリストである。あなたがたは、おさな子が布にくるまって、かいばおけにねているのを見るであろう。それが、しるしである」と言うと、きゅうに、たくさんの天の軍勢があらわれ、み使いといっしょになって、神をさんびして言いました。

「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、みこころにかなう人びとに、平和があるように。」

み使いたちが天に帰っていってから、羊かいたちは、「さあ、ベツレヘムへ行って、天使がお知らせくださったことを見てこようではないか」と、くちぐちに言いました。

羊かいたちは、いそいで行って、マリヤとヨセフ、そして、かいばおけにねかしてあるおさな子をさがしあてました。そして人びとに、み使いからこの子のことについて聞かされたことを知らせました。人びとは、羊かいの話を聞いて、ふしぎに思いました。しかしマリヤは、これらのことを、みんな心にとめて、いろいろと考えておりました。

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