【バラムとろば】

ところが、彼が出発すると、神の怒りが燃え上がった。主の御使いは彼を妨げる者となって、道に立ちふさがった。バラムはろばに乗り、二人の若者を従えていた。

主の御使いが抜き身の剣を手にして道に立ちふさがっているのを見たろばは、道をそれて畑に踏み込んだ。バラムはろばを打って、道に戻そうとした。主の御使いは、ぶどう畑の間の狭い道に立っていた。道の両側には石垣があった。ろばは主の御使いを見て、石垣に体を押しつけ、バラムの足も石垣に押しつけたので、バラムはまた、ろばを打った。

主の御使いは更に進んで来て、右にも左にもそれる余地のない狭い場所に立ちふさがった。ろばは主の御使いを見て、バラムを乗せたままうずくまってしまった。バラムは怒りを燃え上がらせ、ろばを杖で打った。

主がそのとき、ろばの口を開かれたので、ろばはバラムに言った。

「わたしがあなたに何をしたというのですか。三度もわたしを打つとは。」

バラムはろばに言った。

「お前が勝手なことをするからだ。もし、わたしの手に剣があったら、即座に殺していただろう。」

ろばはバラムに言った。

「わたしはあなたのろばですし、あなたは今日までずっとわたしに乗って来られたではありませんか。今まであなたに、このようなことをしたことがあるでしょうか。」

彼は言った。「いや、なかった。」

主はこのとき、バラムの目を開かれた。彼は、主の御使いが抜き身の剣を手にして、道に立ちふさがっているのを見た。彼は身をかがめてひれ伏した。主の御使いは言った。

「なぜ、このろばを三度も打ったのか。見よ、あなたはわたしに向かって道を進み、危険だったから、わたしは妨げる者として出てきたのだ。このろばはわたしを見たから、三度わたしを避けたのだ。ろばがわたしを避けていなかったなら、きっと今は、ろばを生かしておいても、あなたを殺していたであろう。」

バラムは主の御使いに言った。

「わたしの間違いでした。あなたがわたしの行く手に立ちふさがっておられるのをわたしは知らなかったのです。もしも、意に反するのでしたら、わたしは引き返します。」

主の御使いはバラムに言った。

「この人たちと共に行きなさい。しかし、ただわたしがあなたに告げることだけを告げなさい。」

バラムはバラクの長たちと共に行った。

(民数記 22章 22〜35節)

添付写真は御使とろば

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