暗い世情です。

昔、学んだ、神への感謝を込めた、人生賛歌です。数回に分けてお届けいたします。

【ラビ・ベン・エズラ】 ロバート・ブラウニング作

(一)

老いゆけよ、我と共に!

最善は これからだ。

人生の最後、そのために最初も造られたのだ。

我らの時は 聖手(みて)の中にあり

神言い給う 「全てを私が計画した。

青年はただ その半ばを示すのみ。

神に委ねよ。全てを見よ しかして恐れるな!」と。

(二)

さにあらず、百花繚乱の中にて

青春の吐息(といき)して

「何れ(いずれ)の薔薇(ばら)を摘み取ろう、

何れの百合を残して とっておきにしよう」と言うも。

さにあらず、賛美すべき星辰に

憧れては 「木星にあらず、火星にもあらず、

わが憧憬は 全ての星を併せても

いやまさりて輝く 炎にぞあれ!」と言うも。

(三)

かかる希望と恐れのために

短い青春を徒消(としょう)すべきにあらず、 となれば

「馬鹿な。とんだ見当違いだ!」と私は抗議する。

むしろ 私は懐疑を尊重したい、

懐疑なくして 下等な者たちは生存する、

出来上がったそれきりの土塊(つちくれ)は 火花に騒ぎもしない。

(四)

人もし享楽のためにつくられ

ただ 探し、見つけ、宴楽にありつくに過ぎずば、

まこと 生ける誇りのむなしさよ。

かかる宴楽の その果てに

必ず終わりが 人間には来るものだ。

飽食した鳥が 煩悶しようか?

満腹した獣に 焦心があろうか?

(五)

喜べや われらは類属す

備えても 与(あずか)らぬ者に、

実らせても

受けぬ者<神>に!

一つの火花(スパーク)が 我らの土塊をさわがせる。

私は信ぜずにおれようか、

受けるばかりの

その被造物よりも

与え給う神に より近く属する身なるを。

続きます。

愛の樹オショチ†

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