“鹿を馬と言いくるめて知らぬ顔”…良寛
嘘っぱちが大手を振って罷り通る世の中を比喩を込め、簡潔な言葉で表現した越後の良寛さんに敬意を表します。
真実の言葉に飢えている現実に義人ヨブとの共通点を感じます。
「義人ヨブです」
ヨブは更に言葉をついで主張した。
わたしの権利を取り上げる神にかけて
わたしの魂を苦しめる全能者にかけて
わたしは誓う。神の息吹がまだわたしの鼻にあり
わたしの息がまだ残っているかぎりこの唇は決して不正を語らず
この舌は決して欺きを言わない、と。断じて、あなたたちを正しいとはしない。
死に至るまで、わたしは潔白を主張する。わたしは自らの正しさに固執して譲らない。
一日たりとも心に恥じるところはない。わたしに敵対する者こそ罪に定められ
わたしに逆らう者こそ不正とされるべきだ。神に命を断たれ、魂を取り上げられるのだから
神を無視する者にどんな望みがあろうか。災いが彼に臨むとき
その叫びを神は聞いてくださるだろうか。全能者によって喜びを得
常に神を呼び求めることができるだろうか。わたしがあなたたちに神の手の業を示し
全能者について隠さずに語ろう。あなたたち自身、それを仰いだのに
なぜ、空しいことを繰り返すのか。神に逆らう者が神から受ける分
暴虐な者が全能者から与えられる嗣業は
次のとおり。たとえ多くの息子があっても、剣にかかり
子孫は食べ物にも事欠く。残った者が死んで葬られても
やもめたちは泣くことすらしない。土を盛るように銀を積み
粘土を備えるように衣服を備えてもその備えた衣服は正しい人が着
その銀は潔白な人の所有となる。家を建てても、しみの巣のよう
番人の作る仮小屋のようなものだ。寝るときには豊かであっても、それが最後
目を開けば、もう何ひとつない。破滅が洪水のように彼を襲い
つむじ風が夜の間にさらう。東風に運び去られて、彼は消えうせ
その住まいから吹き払われる。神は彼に襲いかかり、許さない。
御手から逃れようと彼はあがく。神は彼に向かって手をたたき
その住まいから彼を吹き飛ばす。(ヨブ記 第27章)
続きます。
愛の樹オショチ†