『炎』
血気盛んなころ、わが身を焦がすほどに燃え盛った炎は静かに消えていきます。
けれど天路歴程の神との道行きの炎は静かに燃えています。かすかな灯火ですが、まだ暗がりの道は灯せます。
【ヨブ記25章】
シュア人ビルダドは答えた。恐るべき支配の力を神は御もとにそなえ
天の最も高いところに平和を打ち立てられる。まことにその軍勢は数限りなく
その光はすべての人の上に昇る。どうして、人が神の前に正しくありえよう。
どうして、女から生まれた者が清くありえよう。月すらも神の前では輝かず
星も神の目には清らかではない。まして人間は蛆虫
人の子は虫けらにすぎない。
続きます。
愛の樹オショチ†
ウィリアム・ブレイク、ヨブ記への挿絵21「ヨブと娘たち」、1825