ある友人の無神論者から度々絡まれたことがありました。

特に酒に酔っばらうと決まって、「おい!牧師さんよ。神様が、あんたの言うとおり本当にいるなら何故?戦争が絶えないんだ? 人間は何故不幸になるんだ? 悪人がのさばるのは何故だ? えっ!ちゃんと説明しろ!」

彼の言葉を聞きながら、何だか彼の寂しい、やるせなさを感じて、妙に納得したものでした。

「俺は神様を信じないぞ、人間死んだらおしまいよ!どうせ死ぬなら好き勝手に生きるさ!俺に干渉するなよ!おい!わかったか?」

こんな調子の彼が酔いが醒めると別人のような姿で目の前に立っていました。

人生を捨て鉢な気持ちで生きることは、本人も心の奥底では納得していないことが良く伝わってくるのでした。

地道に生活していた友人の荒れた生活と家庭環境の変化に戸惑いながら、酒に逃げ込み彼の果てしない愚痴。

他人を呪咀する彼を、何故か憎めず、かえって、見放すことは出来ませんでした。

ある日の事でした。

珍しく素面の彼から意外な言葉を聞きました。

「牧師さんよ、俺は考えた。

あんたは黙って俺の言いたい放題を聞いてくれた。

あんたは俺を責めなかった。

あんたの神様は気が長いね。

すぐにではないがいつか死ぬ前に信じるよ。」

独立伝道を始めた頃の話でした。

おすすめ記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


%d人のブロガーが「いいね」をつけました。