旧約聖書(創世記28:11-17)に、ヤコブの夢が記述されています。
ヤコブ(ヘブル語で踵⇒きびすをにぎる者)は、族長イサクとリベカの間に生まれた双生児の弟です(創世記25:20-25)。
そのため、兄エサウの激しい怒りを買い、母リベカの故郷ハランに逃げました。
彼は途中、ベテルで野宿したとき、天に通じるはしご夢に見て、神が彼とともにあり守り給うことを確信します。
ヤコブがある場所に来たとき、日が沈んだので、そこで一夜を過ごすことにした。
ヤコブはその場所に横たわった。
すると彼は夢を見た。
先端が天まで達する階段が地に向かってのびており、しかも神の御使いたちがそれをのぼったり下ったりしていた。
見よ、主が傍らに立って言われた。
わたしはあなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。
あなたが今横たわっているこの土地をを、あなたとあなたの子孫に与える。
あなたの子孫は大地の砂粒のようにおおくなり、西へ、東へ、北へ南へと広がっていくであろう。
地上の氏族ははすべて、あなたのとあなたの子孫によって祝福に入る。
見よ、わたしはあなたと共にいる。
あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。
まことに主がこの場所におられるのに、わたしは知らなかった。
そして、恐れおののいて言った。
ここは、なんと畏れ多い場所だろう。
これはまさしく神の家である。
そうだ、ここは天の門だ。
ヤコブは次の朝早く起きて、枕にしていた石を取り、それを記念碑として立て、先端に油を注いで、その場所をベテル(神の家)と名付けた。
ちなみに、その町はルズと呼ばれていた。
ヤコブは誓願を立てて言った。
神がわたしと共におられ、わたしが歩むこの旅路を守り、食べ物、着る物を与え、無事にに父の家に帰らせて下ったり、主がわたしの神となられるなら、わたしが記念碑として立てたこの石を神の家とし、すべて、あなたがわたしにあたえられるものの十分の一をささげます。