兄エサウの長子の権利と祝福を、ヤコブは母のリベカと謀り、エサウになりすまして、目の見えない父イサクを騙しました。
また狡猾なヤコブは、腹を空かして帰宅した兄を、たった一杯の煮豆で騙し、権利を手に入れます。
しかし、神はこのヤコブを選びました。
やがて、ときが来て、懐かしい父のいるふるさとカナンヘの帰途につきますが、マハナイムという場所で、再び天使を幻に見て、ヤポクの渡しで、こともあろうに、神と相撲をとるという神秘的な体験をします。
彼は腰の骨を外されます。
このときから名をヤコブからイスラエルと改めました。
その後、彼の子ヨセフがエジプトで出世してから、ヤコブは家族とともに迎えられ、ゴセンの地に定住し、その生涯を閉じました。
彼が見た夢は、現実のものになりました。
(つづく)